Source Filmmaker
Source Filmmaker(ソースフィルムメーカー、略してSFM)は、ソースエンジン内部で機能するビデオキャプチャーおよび編集アプリケーションで、ソースエンジンを動作させて作っているビデオの大部分を作成するのに用いられています。これは、ユーザーが多くの参加者の幻覚を作成できるだけでなく、モーションブラー、ティンダル効果、ダイナミックライティング、被写界深度などの映画撮影の技術やエフェクトを幅広くサポートしています。(モーションブラーは、視点が高速移動しているときにゲーム自体に追加されるものだけでなく、物体ごとにつけられます。物体ごとのモーションブラーはチームフォートレス2ベータのリプレイシステムにもあります。)
このツールをValveは公式には開放していないものの、チームフォートレス2ベータのリリースによってリークしてしまいました。チームフォートレス2ベータのプログラムファイルの内部から発見された後、コミュニティは(おおかた)安定して動作するバージョンを作成することに成功しました。これ以来、多くのファンによる動画はこのツールで作成されています。
機能
SFMは次のような機能を備えています。
- 場面を記録する。
- 無圧縮のAVIファイル
- TGAファイル
- ユーザーの定めた場面のフレーム
- スクリーンショットのような単一フレーム
- 音のWAVファイル
- (これらは全て同時に行うことができる。)
- 行動を記録し、巻き戻してまた別の行動を記録する。
- Steamに直接動画を発表する。(このオプションはゲーム中に実行できますが、選択されてもなにも起こりません。)
- このオプションはおそらくValveによって使用されていますが、現在のところ非公式バージョンのために機能しません。
- カメラの配置と動きの制御。
- 物体ごとにモーションブラーと被写界深度を設定する。
- 振り付けシーンをインポートする。
- ボーンの配置やキャラクターの表情の変更。
他のゲームのレコーディング
チームフォートレス2以外のソースエンジンゲームのファイルをインポートしてソースフィルムメーカーを使用することはできますが、プログラムの複雑な性質により多くの問題を起こす場合があります。
公開リリース
ソースフィルムメーカーは、一般利用されるように設計されていない社内制作ツールであるため、このアプリケーションの一般公開の可能性は不明です。Valveは、一般利用のためのアプリーケションをリリースすることに興味を示しておらず、またリークバージョンの一般利用を公には承認していません。
公式Valve制作物
Valveは、ゲームの予告編やショートムービーの制作にソースフィルムメーカーを使用しており、最も著しいのはMeet the Teamのビデオや、Left for DeadおよびLeft for Dead 2のものです。これは主にフィルムがゲームの能力外の要素、たとえば新しい顔の表情やシネマティックアニメーションなどを含む場合に使用されます。チームフォートレス2のビデオ以外にValveは、Left 4 DeadやLeft for Dead 2、Day of Defeat: Source、Half-Life 2などのゲームがマッキントッシュでもリリースされるのを告知するのにソースフィルムメーカーを使用しています。
外部リンク
- Source Filmmaker Wiki - 非公式のソースフィルムメーカーのWiki。
- Source Filmmaker Machinima - 開発とチュートリアルをアーカイブした専用サイト。