Expiration Date
Expiration Date | |
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ビデオの基本情報 | |
リリース日: | 2014年6月17日 |
再生時間: | 14:58 |
動画内容の解説
エンジニアとメディックがテレポーターの実験を行っていると、ある奇異な現象を発見しました。一方、スカウトはスパイに対しある「恥ずかしい頼み事」をするため、調子に乗るのを最低限だけ自重するようになりました。また Administrator のアシスタントとして事務処理・事後処理・殺人を専門とするミス・ポーリングは証拠となる死体を残さぬよう大急ぎで埋めていました。そしてソルジャーには金属で出来たお友達ができました。
動画
動画内容の書き起こし
あらすじ
ヘビー、スカウト、ソルジャーの3人がブリーフケース奪取の任務から帰投していると、ミス・ポーリングから任務の首尾を尋ねる連絡が入りました。3人が現場に残してきた目撃者の「後処理」をしなければならなくなった彼女は少し苛立っているようでした。基地に帰投後、スカウトは彼女をデートに誘おうとしますが、なんと言えばいいのか分からなくなってしましました。
基地に帰還した彼らにエンジニアとメディックから良くない知らせがもたらされました。パンをテレポートさせると大きな緑色の腫瘍が内部に発生することが判明し、そのことから結論するに、傭兵たちにも同じ腫瘍が出来ており、全員死んでしまうだろうというのです。そしてメディックが弾き出した推定余命は残り三日でした。エンジニアは腕時計型の死亡時刻までのカウントダウンタイマーを全員に作りました。
この知らせを受け、スパイは全員の「死ぬまでにやりたいこと」を書いた紙をバケツに集めました。スパイはそれらの紙の回収をスカウトに任せましたが、スカウトは自分が描いたスパイが車に轢かれる絵や、スパイがエッフェル塔と「よろしくやっている」絵ばかりを入れました。スパイは時間の無駄だと口にした後、腹立たしげにチームへ別れを告げました。
その後、スカウトはスパイの喫煙室へ先ほどの件を謝罪し、ある助けを求めにきました。彼の本当の「死ぬまでにやりたいこと」はミス・ポーリングとデートすることだと打ち明けたのです。スカウトは女性の扱い自体は上手いけれども、それが淑女を相手にするとなると、スパイには太刀打ち出来ないと認めました。スカウトがスパイの方が優れていると認めると、スパイは頼みを聞いてやる代わりに、基地中に聞こえる放送でスカウトにそのことをもう一度言わせました。
スパイはスカウトに女性に対する立ち振舞いのコーチを務めることを了承しました。様々な訓練を受けたスカウトでしたが、ついにはスパイに「失格」を告げられてしまいます。
タイマーの残り時間表示が後2時間になった頃、スカウトは自分の力で願いを叶えることにしました。スカウトはブリーフケース盗難アラームを作動させ、ミス・ポーリングを呼び出しました。大慌てでやってきた彼女はブリーフケースが盗まれていないことを知ると激怒しました。
一方、メディックとエンジニアは、パンの中に出来た腫瘍は実際には腫瘍ではなく、自覚を持った生物であり、純粋な小麦の中にのみ発生することを突き止めました。つまり傭兵たちに腫瘍は出来ておらず、死にはしないことが分かったのです。2人は他のチームメンバーに死にはしないこと、パンをこれ以上テレポートさせなければ安全であることを伝えました。しかしソルジャーはこの三日間、パンをテレポートさせることだけをやって過ごしてきたと言い出したのでした。
スカウトのせいで「年に一日だけの休暇」をムダにされたミス・ポーリングは帰ろうとします。スカウトが彼女を引き留めようとすると、そこに巨大なパンの怪物が現れました。応戦していると他の傭兵たちも救援に駆けつけました。その際メディックのペットの鳩が一匹、モンスターに飲み込まれてしまいました。
戦闘中、ミス・ポーリングはペイロードの爆弾カートで怪物を爆破することを思いつき、スカウトのカウントダウンタイマーを取り付け、時限爆弾を完成させました。スカウトは彼女を助けようとしますが、二人共今まさに爆発せんとする爆弾と共に、防爆ドアの内側に取り残されてしまいました。その時二人は先程の鳩が無傷で怪物の口から飛び出してくるのを目にしました。二人は無言で意を決し、怪物の口の中へと飛び込みました。
爆風で気絶したミス・ポーリングとスカウトは、痛みを感じながらもすぐさま、怪物の腹の中で気を取り戻しました。気を取り戻したミス・ポーリングはこの体験が楽しかったと口にします。スカウトが彼女にすぐに死んでしまうと告げると、すぐさまパンの怪物の死骸から救助されました。そしてメディックは二人に、パンだけが腫瘍で変異すること、全員無事に生きられることを告げました(その前にはソルジャーが「全員永遠に生きる」と述べました)。
スカウトはミス・ポーリングを別の日にデートに誘おうとしますが、彼女はもう今年は休みがないからと丁寧に断りました。しかし彼女は一緒に仕事に行かないかとスカウトに提案します。ポーリングが挙げていく仕事の一覧を次々断るスカウトですが、最後の「ブリーフケースの警報ボタンを鳴らした者を殺す」仕事にはスカウトも同行することになっているらしいと告げられ、幕引きとなります。
備考
- ミス・ポーリングの声優であるAshly Burchalso氏はこの動画の脚本にも携わりました。[1]
- この動画はValveが作成した中で始めてミス・ポーリングに焦点が当てられ、登場キャラがREDとBLUで分けられた2回目の動画です(始めて分けられたのは Second Annual Saxxy Awards trailer です)。
- Nolan North氏がエンジニアの新たなセリフ部分を担当しました。本来の声優であるGrant Goodeve氏が声をあてられなかったためです。[2]
- Saxxy2013年度最優秀賞である『Lil' Guardian Pyro』の制作チームが劇中のアニメーションにわずかに携わりました。[3] [4]
- Nathan Vetterlein氏曰く、彼は動画の作成中Ashly Burch氏と密接に働いたとのことです[要出典]。
- 4:16におけるスカウトのセリフ "Classic Scout" はNathan Vetterlein氏のTwitch配信で詳述されているように、彼によって改善されたとのことです[要出典]
- 現実世界のものと Team Fortress の世界に関する様々なネタが劇中に含まれています:
- タイトルカードの右下にある "COPYRIGHT LOLOLOL" は "Meet the Team" シリーズ恒例のネタです。バケツの中のカードにも "LOL." と書かれています。
- REDの基地はHydroの特別版マップに位置しています。
- RED Breadのバンのフロントにあるエンブレムは "Sword" と読めます。これは KC Green の "Custom Comix" 収録の "Sword Van" というコミックが元ネタです。[5]
- 1:57において、メディックが腫瘍を見せるためにパンをちぎりますが、それを見て驚いたスカウトは身を守るように両手を上げ、左向きに腰をかがめます。これは『Meet the Spy』の2:24における動きと同じです。
- 4:50においてスパイが読んでいる雑誌の名前は『Dapper Cavader Monthly』です。これは恐らくロサンゼルスに実在する同名のホラーグッズ店が元ネタです。
- 5:55において、スパイの後ろに、器に果物が盛られ林檎にナイフが突き立てられているという絵が飾られています。これはカラヴァッジオ作の『Still Life with Fruit』という絵画が元ネタです。
- 6:04において、スパイの後ろに、乗馬をしている絵が飾られています。これはジャック=ルイ・ダヴィッド作のナポレオン・ボナパルトを描いた絵画『アルプスを越えるナポレオン』が元ネタです。
- 6:22において、パイロは "MANN MANN" というコミックを読んでいます。これは表紙にREDのスパイとスカウトが描かれており、裏表紙は The Insult That Made a "Jarate Master" Out of Sniper になっています。これは『Meet the Medic』にも登場しました。
- 7:28において、ダンスを習うシーンでスカウトが初めに見せるダンスは Tom Jones の曲『It's Not Unusual』が元ネタです。
- ミス・ポーリングはスカウトに休暇は年に一日だけだと言っていましたが、これが初めにほのめかされたのは 妖怪のハロウィーンスペシャル アップデートのウィザードコンの隠しページです。
- 怪物との戦闘においてミス・ポーリングが引きぬいた拳銃のデザインはデリンジャーが元ネタです。
- 『Expiration Date』の劇中には公式に追加される前に様々な装飾アイテムが登場しました:
- 1:36~2:51、エンジニア用装飾アイテム Tools of the Trade
- 2:45、デモマン用アイテムセット The South of the Border Pack
- 9:43、スカウト用アイテムセット The Retro Rebel Pack(11:45には Argyle Ace も確認できる)
- 劇中には様々なミスや矛盾点が存在します:
- 帰投中のバンの上にはBLUのソルジャーは乗っていなかったのに、基地に帰投後に登場しました。
- 1:35において、メディックの左手が彼のバックパックと重なってしまっています。
- その後はずっとメディックがバックパックを背負っていません。
- 3:02におけるスカウトの笑顔のアニメーションが数秒後の3:05のソルジャーを見るシーンで再利用されています。
- このシーンでのみスカウトはバックパックを背負っているが、他のシーンでは背負っていません。
- 4:16において、本来スナイパーの左腕にあるはずの腕時計が腰の位置の前に浮いています。これはモデルのポージングに失敗した可能性が高いと思われます。
- 6:05においてはまだスパイのマイクは見えていないのに、続く6:15ではボタンを押す前にマイクが見えてしまっています。
- 6:23において、パイロが持っているコミックの下にライターが浮いています。推察するに、元々はパイロの手にあって、コミックを燃やそうとしていたものと思われます。これは『Meet The Medic』でも登場し、その際も読んでいるコミックを燃やそうとしていました。
- 8:17において、スパイが後ろから左手に持った飲み物を前に持ち出しますが、8:06では後ろ手に何も持っていませんでした。
- 11:30において、ヘビーだけがユーバーチャージのエフェクトで光っていますが、実際のゲームとは異なりメディックや武器は光っていません。これは『Meet The Medic』でも同様でした。
- 11:36において、パイロがミス・ポーリングの横を駆け抜けて戦闘へ向かっていきますが、直前のシーンですでに戦闘に参加していました。同様のことが12:25でも起こっています。
- 11:55において、スカウトの武器がパンの怪物に当たった際、重なってしまっています。
- 11:59において、スナイパーライフルの発射音が通常のものではなく、AWPer Handのものになっています。
- 12:03~12:37において、ヘビーのデフォルトのミニガンの発射音がTomislavのものになっています。そして12:38には通常通りに戻っています。
- 12:16において、ミス・ポーリングのモデルの口パクが最後の "press" という言葉とシンクロ出来ていません。
- 11:48において、エンジニアは既にレベル2のセントリーガンを作成しています。その後の12:29でエンジニアがパンの怪物から退却するのが映りますが、その直後の12:32では彼はレベル1のセントリーガンをアップグレードさせています。そして続く12:43ではセントリーガンのレベルは3に戻っています。
- 12:41において、ヘビーはミス・ポーリングのすぐ隣で退却するのが映ります。しかし12:43では、ヘビーはミス・ポーリングが叫んでいた方向に位置するはずのセントリーガンの隣でミニガンを撃っています。
参照
- ↑ Anthony Burch,「Ash helped write the latest TF2 short and she voices Miss Pauling.」。 Published June 17, 2014。 Retrieved June 17, 2014。
- ↑ Nolan North,「all of 'em」。 Published June 17, 2014。 Retrieved June 17, 2014。
- ↑ Working on a Part of the short
- ↑ LGP Mocap session at Valve
- ↑ KC Green's Custom Comix
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