高低差による優位
高低差による優位または高所の優位とは、より高いところにいるプレイヤーまたはチームが、相手よりも有利になることを意味する戦術用語だ。特に、投射物を発射する武器を用いるクラスにとっては、見晴らしの良い高所から撃つことで、より精確な攻撃が出来るため、高所を取ることが重要となる。
高低差による優位には、その地形によって2種類存在する。1つは低所にいるプレイヤーが高所のプレイヤーがいる地点まで歩いて登れるような、坂道による優位(丘やスロープなど)だ。もう1つ、低所のプレイヤーが高所のプレイヤーまで容易にはたどり着けない地形(屋根や胸壁など)によるものを、絶対的優位と呼ぶ。高低差による優位は、マップデザインのコンセプトを考える上でも重要だ。
高所を押さえることによる最大の利点は、プレイヤーにとって上から眺めた方が、どこに向けて攻撃すべきか精確に判断できることと、爆発ダメージを最大限活かせることだ。高所ではプレイヤーの機動性が増す。飛び降りて敵を攻撃しに行ったり、より有効なポジションを取れるようになる。多くの武器は上に向けて撃つと効果が悪くなるため、低所にいるプレイヤーは自分より高い敵を相手にすると不利になる。
また、敵チームより高い所にいると、相手がこちらに気づく前に、安全に倒す方法や逃げる手段を見つけやすくなる。特にスナイパー(頭だけ出していれば敵を倒せる)や、ステア(階段)スタブ・リープスタブをするスパイにとっては、特に重要だ。
利点
- ロケットランチャー系の武器は、爆発ダメージを活かすためにターゲットの足元を狙うのが基本戦術だ。そのため、全てのソルジャーにとって、高低差による優位は重要である。
- グレネードランチャーもまた、高低差の影響を受けやすい。発射後は重力に引かれて下向きに弧を描いて飛ぶし、坂道に面していると地面に落ちた後の爆発を当てやすくなる。
- Loch-n-Loadは重力の影響のみを受ける。
- 粘着爆弾ランチャーとScottish Resistanceは、重力の影響を大きく受ける。これは、粘着爆弾がエアブラストで跳ね返されたり、他の爆発で飛び散らかったりしたときも同様である。
- 注射銃系の武器やHuntsmanも、放物線を描いて飛ぶので、高いところから撃ったほうが遠くまで飛ぶ。
- 上手いスパイは高低差を利用してバックスタブを決める。いくつかのやり方があるので、バックスタブの項目を参照してほしい。
欠点
- セントリーガンは、あまりに高いところに置くと不利になる。高い崖の上に設置すると、射線の非対称性から、崖下にいる敵を射程内に捉えられなくなることがある。